「ブランド立ち上げまでの想い」Episode.02
こんにちは。Stick Remedy代表の江口です。
前回は、ブランド誕生前の私の経験を簡単にお話しさせていただきました。
少しブランドのお話から外れてしまいましたが、自分の中では、「香り」も植物のエッセンスですので、そこから食に繋がっていくのは自然な流れでした。
20代〜30代と過ごしていく中で、多くのブランドや化粧品に触れた経験により外側の美容から、内側の美容にも目覚めていきました。
世間では、インナービューティーという言葉が出てきて、今では外側の美容とセットで内側の美容を捉えていらっしゃる方も増えてきていらっしゃるのではないでしょうか。
人間は、食から栄養を摂り入れて活動、生命維持をしています。食が原動力となって、肉体を動かしているわけです。その他にも、例えば太陽を浴びることによるビタミンDの体内生成などもありますが、主には食からの栄養で活動をしています。
食は、人間にとってはとても大切な要素ですが、現代人は日々の生活で忙しくしており、食をおそろかにしてしまうという経験が誰しもあるのではないでしょうか。そんな時に、サッと補給できるものがあればいいのにと思っていました。
健康とは?美容とは?
「体が資本」なんて言いますが、では何をどうすれば健康を維持できるのかという漠然としたことを、30代の体調の変化を体感しながら考えてきました。20代の頃にはちょっと無理をしても問題なかったのが、30代を超えて中盤にもなってくると、ガタッとくるのを経験します。
仕事はというと、働き盛りの年齢、経験を重ねて仕事が楽しくなってくる頃ですので、そんな体の変化とは裏腹に忙しく毎日を過ごしていました。コロナ禍を経て、一気に働き方改革が加速したように感じますが、当時は終電まで働いて、夕飯を食べる頃には日が変わる、というような生活でした。
美容、ナチュラル、オーガニックなお仕事をしていましたが、この生活自体はヘルシーなのだろうか?というモヤモヤがあったりもしましたが、そんなモヤモヤを解消してくれていたのはお料理でした。
よく「そんな時間に帰って、よく毎日料理を作るよね」と言われていました。食べることが大好きなので、仕事を頑張った後は、食べたいものを食べたいわけです。夜中からカレーを煮込む、なんてこともありました。(笑)
野菜を切ったり、煮込んだりというのが自分にとっては、自分と繋がり、リセットしていくような時間だったように感じます。
食材に触れ、香りが立って、グツグツ、コトコトなど調理の音が耳にも心地よくて、五感を刺激してくれていたのかもしれません。
食事のバランス
私は高校時代をアメリカで過ごしましたので、ランチがピーナッツバタージャムサンドとポテトチップスに、リンゴをかじる!みたいなアメリカ映画で見ていた食文化も経験しました。それまで、給食を経験してきた15歳には衝撃でした。(笑)
和食では一汁三菜が基本とされますが、お肉・お魚などのメイン、お野菜などの副菜、汁物、ご飯などと、栄養バランスも見た目のバランスも考えられていて、とても素晴らしい食文化だなと思っています。旬を食べる、という考え方も大好きです。
日本食は、その健康的なバランスが世界的にも注目されていて、各国に日本食レストランが増えています。アメリカで、「えだまめ」という言葉を聞くなんて想像もしていませんでしたが、今では注目のレストランなどでも”edamame”をメニューでも見かけるようになりました。
また、数年前に急激にコールドプレスジュースやスムージーのお店がアメリカに増えました。日本でもその波にのって、スムージーのお店ができ、ミキサーをご自宅に買ってスムージー生活をされた方も少なくないと思います。そこで「スーパーフード」が世界的にブームとなりました。日本でも協会ができたり、多くの本が出版されたり、私も多数のメディアからご取材いただき、各地でセミナーや講演会にお誘いいただきました。
栄養素って?
インナービューティーや健康を考えて行きついたところは、栄養ってなんだ?という疑問でした。
栄養素って、目に見えないですよね。例えば、レモンにはビタミンCが豊富とされていて、もちろん栄養分析ができる時代ですので、その数値は測れるわけですが、いちいち口にする食事を栄養分析にかけてから食べるわけではないので、自分が口にする食事にどれだけ栄養が含まれているのか、自分の食事は栄養が足りているのだろうか、などたくさんの疑問が湧いてきていました。
その上に、添加物や農薬、便利な社会となった反面の環境や摂取する我々への影響というものも考えるきっかけとなりました。
栄養については、また詳しく別のコラムでお話したいと考えています。
健康寿命という考え
そんな中で触れた言葉に「健康寿命」というものがありました。
日本は長寿大国ですが、厚生労働省の発表では、平均寿命と健康寿命の差は、約9〜12年程度の差があるとされています。健康寿命とは、日常生活に制限のない期間を指しますので、この差は健康面において日常生活に制限のある期間、すなわち「不健康な期間」ということになります。
日本は保険制度がしっかりとした国ですが、多くの国では保険制度が生活水準に比例しており、十分な医療を受けることができない方もいらっしゃいます。そのため、健康寿命をどれだけ延ばせるかということが話題となります。
これまで世界中のブランドを日本に入れてきましたが、日本という国の文化が貢献できることがたくさんあるということを感じたのです。古くからある日本の美容メソッドもありますし、健康の知恵や食文化、漢方など東洋に伝わる自然療法の考え方、それらを融合して、人生100年時代と言われるこの時代を健やかに楽しく暮らしていけるお手伝いができればと思い、ブランドの立ち上げを準備してきました。
ブランドという名の「子供」「輪」「コミュニティ」
製品の開発には約2年が掛かりました。2021年に会社を設立して、製品開発に協力してくださるパートナー企業を探してから、本製品が出来上がったのが2023年の年末です。
私の想いに賛同いただき、根気強く原料の選定から製品化までをサポートしていただいたパートナー企業、またその先の原料農家の方達、デザインやイラストで協力いただいたデザイナーとイラストレーター、Stick Remedyというブランドの世界観を表現するために皆様にオンラインストアでご覧いただいている画像を作り上げてくれたクリエイティブの仲間たち、「言葉」を通してブランドの世界観を表現してくださったライターなど、多くの方達が私を通して、Stick Remedyには関わってくださり、皆さんの知恵とパワーが詰まったブランドです。Stick Remedyは、みんなで産んだ「子供」のようなものだなと思っていますし、協力を得て形にできたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。
食というのは、とてもパーソナルな体験だと思っています。肉体としてのご自身を作り上げるものですし、人から人へ作って食べる、そんな繋がりを生むものでもあると思います。そこには想いがあります。
「未来の私へ、健康というギフトを贈ろう。」
Stick Remedyがこれから皆さんのもとへと旅立っていき、ご自身を育むものとして、輪をつなげるものとして、健康面でサポートできるブランドであることを願っておりますし、そのような想いでこれからも製品開発に努めてまいります。
何より美味しく飲みやすいブレンドに仕上げておりますので、ぜひお手に取ってみてください!